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流行り→廃れるの方程式

松です。
今日は気になる新聞記事より…。
ニセコのコンドミニアム値下げの動き…。豪ドル安で国内客意識(2月15日に配信された読売新聞の記事より)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090215-00000011-yom-bus_all

一時期は大変にぎわっていたニセコですが、危機感が高まっているのでしょう。
この記事を読んで、先日あるホテルの広報の方から聞いたナイショ話を思い出しました。
ナイショですが、実名を伏せるということでお許しを。
かつて…バブル経済の全盛期、北海道のある地方の景勝地がもてはやされ、高級宿泊施設が立ち並び、そこに多くの宿泊客が本州から流れ込んできたそうです。
実は、その宿泊客とは金をもてあました一流企業の重役さんとかいわるゆブルジョワな人々で、奥さんではない女性を連れて隠れるのに重宝されていたのだそう。
ところが、バブルがはじけ始めると、立ち並んでいた高級宿泊施設はつぎつぎと値下げを断行。旅行代理店を巻き込んで、いわゆる価格戦争が起きました。
その結果、どんなことが起きたかというと、若いカップルやうるさい親子連れがどんどんその景勝地に流れ込んできて、くだんのブルジョワな人々は「ついていけない」とばかりに、スッと潮が引くように足が遠のいたのです。
やがて価格戦争についていけなくなった宿泊施設は経営を続けられなくなり、廃墟と化した…。
ちょっとオーバーというか、情緒的に書いてみました。まさかニセコが、このある景勝地のようにゴーストタウン化するとは思えませんが、ブームになると価格が高騰し、そのブームが去ると一斉に値を下げることで客足をつなぎとめる…。そんな自由主義経済の縮図をチラッと見た気がしませんか。
「売れる」。それは誰もが望む結果です。でも、その向こう側、つまり売れたあとに何が残るのかを考えておかないと、「売れる」ことも諸刃の剣であるのです。
以上、松でした。

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