映画をほとんど観ずに暮らしてきました。
家族や友人と映画を見た記憶は数える程度で、1人で映画を観に行ったのなんて片手で事足りる程度。おまけにテレビで映画を放映していてもなんとなく観ないという、いわば「映画ビギナー」。いろいろな人に「意外!」と言われます。
そんな私に、たくさんの映画に触れる機会が訪れました。
「第7回札幌国際短編映画祭」。
国内の映画もあまり見ていないのに、いきなりの国際映画祭です。
簡単に札幌国際短編映画祭を紹介すると、
世界のさまざまな国と地域(今年はなんと93!)からエントリーされた作品や、話題作、また、北海道にゆかりのある監督や役者が携わる作品などを6日間に渡って上演する、国内最大規模の短編映画祭。
学生の製作作品やアニメーションも多く、幅の広い作品を見ることができるのも特徴で、今年は東日本大震災関連作品や、ボーカロイドの映像上演も行なわれました。
と、書いてはみたものの、普段映画を見ない私にとっては何を観て良いものやら相当迷いました。上演スケジュールは1時間半ごとに分かれていて、その間に何本もの作品を見る事ができ、そのどれを選んでいいのかがわからなかったのです。
しかし、ただでさえ「映画ビギナー」なんだから、無理に難しい作品や「映画マニア必見!」のようなちょっとコアな作品を観るのは明らかに身の丈に合っていない。
というわけで選んだのは「北海道セレクション」という北海道にゆかりのある監督や役者の携わる作品を集めた回。
実写はもちろんアニメーション作品、プロの映画監督が手がける作品から学生作品まで計8本が上映されました。
ショートフィルムということで、それぞれの作品が長いものでも20分以内。気軽に気負わずに観れるのがよかった!
また、北海道内で撮影された作品もあり、「これはあの場所か!」「これはどこだろう?」と想像する楽しさもありました。
上映が終わったあとに、監督への質疑応答の時間があったのですが、そこでも触れられていたのが「北海道という場所を使っての撮影」について。
歴史を感じさせる景色は少ないものの、やはりその雄大な自然を有効に使っての撮影にはまだまだ可能性があるなーと、監督でもないのに考えてしまいました。
冬の撮影は寒さや雪の関係で難しいとのお話でしたが、国際映画祭としての場だけではなく、国際的にロケの名所としても北海道が知れわたれば、さらに北海道の美しさを再発見できるのかも、と感じました。