先日訪れた2度目のモテキにブログもさぼりがち、
って映画です映画。
2度目の『モテキ』(<http://www.moteki-movie.jp/index.html)を観てきてしまいました。低恋愛偏差値・サブカル男を自称する森山未来演じる主人公・藤本幸世に、突然やってきたモテキ・・・。恋に人生に煩悶、妄想 奔走するというストーリーで、深夜ドラマとして異例のマイナー?ヒットを飛ばしました。長澤まさみや麻生久美子など共演女優の豪華さも話題を呼びましたよね。
私は劇中に流れるハイセンスな音楽に、ドラマ時代からすっかり虜。特に90年代後半のちょっぴりマニアなジャパニーズロック・ポップをよく聴いてきたものにとっては何ともツボど真ん中の選曲。岡村ちゃん、フィッシュマンズ、イースタンユース、ソウルセット、そして大江千里・・・(?)。ちょっと今回は少々熱弁ふるいますがご勘弁を。
オープニングで神輿の上でモテキ到来に武者震いする森山未来に私も震えます
そして、ドラマでは29歳派遣社員だった主人公ですが、映画では何とあの超人気ポップカルチャーニュースサイト「ナタリー」(http://natalie.mu/)の編集部員へとステップアップしているじゃあありませんかっ!私もたまに訪れていた「ナタリー」、あまりに情報が細かすぎ早すぎて、読者から”キモイ”ともっぱらの好評化をされているサイトです。
今回映画とはいえ、その編集部の世界を垣間見て気になったのでナタリーについてちょっと調べてみました。私たちもよく行う情報収集の方法は、毎日100~200通届くプレスリリースのチェック、アーティストの公式サイトやブログ1日約1500サイトを確認、雑誌やテレビなども常時チェックしつつの作業だそうで、結構アナログなことに驚き。もちろん、日々現場取材も行います。
得た情報は、Webサイトやメルマガ、Twitter、Facebookアプリなどのデジタルツールで配信されるわけですが、私どもが行っている紙媒体とはやはりその”即時性”が大きな違いでしょうかね。雑誌だと、いくら短くても情報を得てから刷り上がりまで1週間はかかります。
それと、取材対象者に原稿内容の確認を取る「校正」が必須の者にとっては、物語で幸世が取材日の翌朝に”ピン”とアップしていたのに、「こ、校正はいいのかしらん!?」なんて少し不安を覚えてしまいました…。でも、その分自分の原稿に責任感が増しそう…。書き手の想いもダイレクトに届くかもしれません。
また、社長の大山卓也氏がとあるインタビューでこんなことを―。
「僕らの土台は編プロなんですよね。毎日取材をして記事を書き続けるという泥臭い仕事をしています。いくら仕事ができても、対象に愛がない人はこんな泥臭い仕事はやっていられないと思うんです(笑)」
だからスタッフはライターだけじゃなく、エンジニアもデザイナーも音楽や漫画、お笑いが好きな人だそうで、映画でフラフラしていた幸代が社員になったのもうなづけました。確かに、毎日泥試合を繰り広げている身にとっては「ごもっとも!」なお言葉です。
そして、社長の大山卓也氏って、札幌出身・北大出身だったんですね。ますます勝手な親近感を覚えました。
なんて、少々『働きマン』的な見方をしてしまいましたが、実は物語で一番ぐっときたのはそんなところじゃあないんです。
麻生久美子演じる33歳OLるみ子が、幸世に恋をしてうまくいかなくて、どうしようもなくて、想いが爆発する場面があるのです。1回目観たときは爆笑して隣の友達にたしなめられた私ですが、2回目のときは号泣・・・「・・・多感かいっ!」
そのときの友達は、「恋愛から離れすぎていて理解できない」と言っていました・・・。
下世話だけどピュア。いや、ピュア故の下世話さか?とにかく、いくつになっても恋愛で右往左往する大人たちの姿とナイスな挿入歌。モテる人もモテない人も楽しめる内容ですよ。
ヨココ版 「モテキコンプリートアルバム」作れちゃいます