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vol.42 「旅行好きの地元回帰」

私は旅が好きだ。

大学時代に友人やサークルの先輩と何度も旅をしたのがきっかけで、今ではすっかり旅にハマってしまった。国内旅行しか経験はないが、2〜3か月遠出をしていないと「あー最近旅行に行ってないなあ。どこか行きたいなあ」という気分になる。

中でも、昨年の4月に行った京都・大阪の旅は非常に思い出に残っている。途中から友人と合流するまでの丸1日、京都の街を1人でひたすら練り歩き、寺や歴史的建造物、文房具屋やちょうど開花していた桜を見て回った。写真を撮るのも趣味のひとつのため、京都の街並を写真に納めるのも大きな楽しみのひとつだった。

二年坂の桜

二年坂の桜

北海道にはない、古い平屋建てが連なる細い路地や瓦屋根、舞妓さんの後ろ姿の美しさやどこからか漂うお香の香り。まるで違う国にいるかのような感覚だった。

そこで感じたのは、やっぱり北海道が好きだ、ということだ。

たしかに京都はステキな街で、のんびりと寺を巡ったり古本を探し歩いたり昔ながらの喫茶店で時間を過ごしたりという過ごし方には大いに憧れる。

しかし、やっぱり無性に食べたくなるのは北海道の食べ物なのだ。

北海道限定のカップ焼きそばとか、あぶらの浮いたこってりしたラーメンとか、ジャガイモにバターと塩辛を乗せて食べるのも好きだし、ジンギスカンもたまらない。

思えば北海道内も色々旅をして来た。以前に旭川に住んでいたことがあったため、富良野・美瑛は頻繁に行っていたし、思い立って1人で函館に行ったこともあった。日高の海岸線を友人達とドライブしたこともあったし、小樽には何度も足を運び写真を撮った。

その度にたらふくおいしいものを食べて来たので、思っている以上に私は北海道の食べ物が大好きなようだ。北海道の旅行の思い出が半分以上食べ物の思い出のような気がする。

先月は取材でさまざまな飲食店へうかがった。本当にたくさんの料理を食べたが、それを通じて「まだまだ北海道には美味しい店があるぞ」ということだった。今まで行ったことのある店、おいしいという評判を聞いたことのある店、取材でうかがった店それだけでも数多くあるのに、今回取材することのできなかった店や、まだ存在すら知らない店もあるだろう。

遠くに旅するのもいいけれど、今年は北海道内美味いものめぐりもいいかも。

雪が溶けたらもう少しフットワーク軽く動いてみようと思う。

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