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しょうがない=なんとかなる

松です。
 あまり取り上げる機会がありませんが、
 今回は生き方を学んだという意味でテレビネタを取り上げます。
 4/26(日曜)uhb系列で放送された「エチカの鏡」で、
 漫画家・西原(さいばら)理恵子さんが取り上げられていました。
 西原さんといえば、10年ほど前に週刊誌ビッグコミックスピリッツで連載していた
 「ぼくんち」という漫画が好きでよく立ち読みしていた記憶があります。
 とんでもなく悲しいことや情けない話も、
 すべて思い切り笑いに変えてしまう「タフさ」と「いい加減さ」が魅力でした。
 テレビでは、十代のときの父親の自殺から始まり、漫画家への道、
 報道カメラマンの夫との出会い、結婚、出産、さらに夫のアルコール依存症と離婚、
 そしてその夫が依存症を寛解し、ヨリを戻したのもつかの間、
 夫との死別というまさに波乱万丈の生き様を、再現VTRを中心に紹介していました。
 
 
 題名の「しょうがない=なんとかなる」とは、
 VTRのなかで西原さんがよく言っていた言葉です。
 確かに悲劇的かもしれない、でも「だってしょうがないんだもの。なってしまったものは。」
 
 その心意気というか達観の仕方は、ある意味人間の境地かもしれません。
 何事もまず受け入れる。
 夫である鴨志田穣さんは、末期がんの診断を受けたとき、
 延命治療を拒否したのだといいます。
 そして、その愛妻の夫がなくなった日
 西原さんは二人の子どもに「今まで嘘ばっかりついてきたのに、
 このときのための嘘を用意していない」と、突っ伏してしまいました。
 そんな西原さんを見た子ども達がなにをしたかというと、
 失意の底にいるお母さんを笑わせるべく、精一杯の変顔を見せたのです。
 
 なんて、ラフなんだろう。そして、なんて切ないんだろう。
 
 
 ちなみに、夫を亡くして2年、今の西原さんの悩みは借金なのだそうです。
 それも「勢いで隣の土地を買ってしまった」のだとか!
 
 なんという無頼な生き方なのでしょうか。
 人間としての魅力は強く感じ、こんな人の生涯を書いてみたいと思いますが、
 自分ならつぶれてしまうなと思う松でした。

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